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2012年1月22日日曜日

石油ストーブと私

今朝、先日購入した石油ストーブを点火。
懐かしい!!この色、この感じ、まさにストーブ!!
昨夜、寝る前の稽古をする時に点火したかったがつかなかった。マニュアルを読んでみると灯油を入れて30分しないと初回は点火しないと書いてある。スイッチオンで点火する石油ファンヒーターとは大違いである。芯まで灯油が行き渡らないためなのだろう。室温5度の部屋で思わず「やられた」と一人ニヤつく。さすがに30分も待ってられないので、ふるえる手で少しだけ稽古し就寝。欧陽詢は相変わらず慣れない・・・仮名の方が楽しい。やはりそういう性質なのだろう。

そして今朝念願の点火である。なんでも初体験というのは子供のようにワクワクするものだ。驚いたのは、点火する時の音。「プピーーーーーッ」って間抜けな音が部屋を満たす。現代らしからぬ音だ。同時に電力の低さに伴う表現力のチープさの象徴でもあるに思う。点火したよ、という合図と同時に高電圧が流れているから触ってはいけません、という警告でもあるのだろう。昔、家にあったストーブにはなかった。

じわじわ燃えるのかと思ったら一気に火がついて、銀色にピカピカだった円筒がみるみる赤色化していく。この雰囲気がなんともたまらない。余計な炎が円筒部から抜けないよう、レバーを調整する。この慎重さとアナログ感がまたいい。炎を見つめながらストーブと睨めっこ。ふと気づいたが臭くない。昔のストーブはもっと臭かった。少しすると独特な鉱物臭とでも言うのか、リンだろうか、匂いがするが想像より全然しない。これは石油ファンヒーターとも違う匂いで新鮮に感じた。ツンとくる、お世辞にもいい匂いではなかった。それも炎が安定ししばらくすると臭わなくなった。

鍋に水をはり、ストーブの上に置く。少ししてのぞくと驚くほどはやく気泡がプカプカ浮いてくる。音もなく石油ストーブは部屋をあたためる。ぼんやり赤色化した円筒を眺めていると、時折灯油が流れる「コポン」という気泡が上昇する音だけが部屋を満たした。これだけ静かなのにやけに暖かい。不思議な感じだった。石油ファンヒーターの暖かさとも全く異質な感覚だった。身体の奥から暖まる。

「寒い寒い」と言いながら手をこすり、家族でストーブの前を取り合った記憶が微笑ましく蘇った。部屋全体を暖める暖房器具ではそういう経験は出来ないであろう。堪能したので消化。ゆっくりとバーを上げると匂いが少くてすむと書いてあった。なるほど、臭わない。思ったより全く臭わないではないか。しかもあっという間に消化する。バーの位置を上まで持ち上げきると、マイクロモーターのいかにも出力が低いであろうと思わせる回転音だけが響く。頑張ってる感がなんとも微笑ましい。タンク無いににおいを取り込んでいるのだろう。この機能も昔はなかった。

気づけばあれほど寒かった部屋は暖かくなっていた。着火前に銀色に輝いていた円筒は黒鉄色になっていた。「事後」って感じに「大人になった」と取り敢えずつこんでおく。

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